常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2019年8月18日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 0:44 駐車余地−−0:53 林道終点−−1:04 山の神−−1:42 大滝−−2:25 笠原沢−−2:52 胸突八丁−−3:08 最終水場 3:15−−3:55 常念乗越−−4:47 常念岳 7:38−−8:11 常念乗越−−8:38 最終水場1−−8:52 胸突八丁8:56−−9:15 笠原沢−−9:46 大滝−−10:08 古池−−10:15 山の神−−10:20 水浴び 10:24−−10:28 林道終点−−10:36 駐車余地

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2019年8月18日 日帰り
天候晴、弱風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場一ノ沢林道沿いに数か所に分散し駐車場、駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望文句なしの大展望
GPSトラックログ
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コメント一ノ沢コースで往復。駐車余地は今シーズン最高の駐車率。台風通過後だが湿った南風が入り展望は微妙と予想。北アは問題なく見えたが八ヶ岳、浅間山、志賀高原は見えず、頚城山脈、南アルプスは霞んでいた。さすが日曜朝で山頂は大賑わいだった。




一ノ沢林道脇駐車余地を出発 林道終点
山ノ神 大滝
笠原沢 胸突八丁
最終水場 常念乗越
常念岳に向かう登山者の光。右上は月の光 振り返るとテント場の光
前方の登山者 4時半でライト不要な明るさに
夜明け前の東の空。高い雲海で志賀高原も見えず 常念岳山頂には多くの先客
常念岳山頂 気温は約+8℃だが無風で寒くはない
5時10分に雲海から日が出た 常念岳から見た槍ヶ岳
常念岳から見た水晶岳と薬師岳 常念岳から見た赤牛岳
常念岳の影が伸びる 蝶ヶ岳山頂とヒュッテ、テント場。賑わっている
大キレットの向こうに微かに白山が見えた 常念岳から見た三俣蓮華岳
常念岳から見た硫黄尾根の硫黄岳 富士山山頂部。肉眼で微かに見える程度
常念岳から見た南〜西〜北の展望(クリックで拡大)
常念岳から見た穂高〜槍ヶ岳〜大天井岳(クリックで拡大)
常念岳から見た裏銀座(クリックで拡大)
常念岳から見た安曇野盆地。一面の雲海で志賀高原、浅間山も見えなかった
常念岳から見た頚城山脈。かなり霞んでいた
常念岳から見た南アルプス。3000m峰のみ雲海から突き出ていた
常念岳から見た中央アルプス
常念岳から見た木曾御嶽、乗鞍岳
常念岳から見た立山、剱岳
常念岳から見た常念山脈北部と後立山
常念岳から見た後立山核心部
下山直前の山頂 山頂を振り返る
常念小屋を見下ろす テント場。もう8時近いのでテントは少ない
常念小屋と横通岳 常念乗越から見た常念岳方面
常念乗越。行き交う登山者で賑わう
一ノ沢へ下山 最終水場は大渋滞
最終水場 猿が一ノ沢を遡上していた
胸突八丁で水浴び 笠原沢
大滝 古池
山ノ神 ここで水浴び
林道終点。日曜なのに登山指導所は無人 駐車余地到着
トウヤクリンドウ ミヤマホツツジ
イワツメクサ ミヤマママコナ
ミヤマコゴメグサ ミヤマアキノキリンソウ
ヤマハハコ ウメバチソウ
ニガナ オヤマリンドウ
アオノツガザクラ カニコウモリ
ハナチダケサシらしい ゴゼンタチバナ
ベニバナイチゴの実 たぶんクロマメの実 クロウズコが正解
オトギリソウ クルマユリ
ミヤマカラマツ グンナイフウロ
ミヤマタンポポかなぁ シモツケソウ
ミヤマトリカブト ハクサンオミナエシ
センジュガンビ ソバナ
トモエシオガマ。調べるのに苦労 オオバミゾホウズキ
たぶんオタカラコウ キンコウカ
オオバギボウシ ニッコウキスゲ
ゴマナらしい ハンゴンソウ
たぶんオニシモツケ たぶんキオン
ヤマハッカ 花の形状からしてシソ科と思われる
ツリフネソウ


・金曜日に台風が通過したが、土曜日の気圧配置は下界では台風一過の晴で気温が上がる状況だが、風向きは南西&等圧線の間隔から湿った南寄りの風が入り、山の上は風が強くガスがかかっている可能性が高いと判断。ガスの中を登って展望が無いのは残念なので断念し、翌日の日曜日に出かけることにした。この日の気圧配置は高気圧に緩やかに覆われほぼ無風と思われた。ただし風向きは基本的に南風で、湿った気流が入るので空気の透明度はあまり期待できず、絶景とはいかないだろう。

・土曜夕方の一ノ沢林道は今季最高の車の入りで、いつも入れる駐車余地は満杯で、さらに2つ下った駐車余地に止めた。気温は+20℃程度で意外と涼しい。下界は相変わらず+30℃を越えている。

・夜の早い時刻は雲が出ていたが、夜中には満天の星空に変わっていた。日の出に山頂に到着できるよう夜中1時前に出発。当然ながらこの時間帯に他に歩いている登山者は皆無。気温は+14℃程度だったので1週間前より2℃くらい下がっている。

・今日は月が高い位置に出ていて月明かりが明るい。でも一ノ沢コースは樹林帯なのでほとんど恩恵は無いが。

・台風通過から日が浅く、一ノ沢へ流れ込む各沢の水量は増えていて、いつもは流れていない涸れ谷にも水が流れていたり。でもどの沢も渡れないほどに大幅に増水している箇所は無かった。梅雨の時期と同程度か。

・最終水場で水補給と水浴び。気温は+10℃ちょっとまで下がって、私にとっては体を動かすのに適度な気温。扇の出番は下山まで無いだろう。

・さすが日曜朝なので、土曜日に入山してこの朝に山頂を往復する登山者が多く、常念乗越に到着すると、常念岳に登る登山者の光の列が見えた。まだ4時前なので日の出には十分間に合いそうだ。風の強さが少し心配だったが、稜線に出てほぼ無風だった。槍ヶ岳山荘や北穂高小屋の光が見えているので、槍穂の稜線には雲はかかっていない模様。登っている最中に南岳付近や穂高岳山荘から奥穂高へ登る光も見えた。

・中4日の休みがあったので体力は完全回復し、常念岳への登りでも全く疲労は感じずに小屋泊まりの人を追い越す場面も。でも1人だけトレラン姿の若者に追い越された。彼は山頂で短い時間の休憩後、トップで蝶ヶ岳方面へと向かった。

・今の時期は森林限界でもライト無しで歩けるようになるのは4時半過ぎ。赤く染まりだした東の空は背の高い一面の雲海で、浅間山や志賀高原の山々は雲海に沈んで見えなかった。残念ながらこれでは奥日光は見えない。

・既に10人近くが日の出を待つ常念岳山頂に到着。今日の月は明るく、写真撮影すると月が明るく輝いて写っていた。雲海の背が高いので、雲海から太陽が顔を出したのは5時10分だった。やはり奥日光、尾瀬の山々は雲海の下。

・今日の展望は、近場である北アルプス全体は良好だが、それ以外の遠くの山々は霞んでしまっていた。頚城山脈は微かに見える程度。時間経過で多少良く見える時間帯もあったが、日が高くなるとほとんど見えなくなってしまった。八ヶ岳は終始全く見えず。富士山は時間帯によっては山頂部が微かに見える程度だが、肉眼ではほぼ気付かないレベル。南アは北岳、仙丈ヶ岳、間ノ岳、西農鳥岳は長時間見えていたが、塩見岳以南は元々薄っすらと見える程度だったが、時間経過と共にさらに薄くなっていった。それに雲海から頭を出しているのは3000m以上で、聖岳がやっと出ている程度。中央アルプスは近いので霞んでいてもはっきりと見える。木曾御嶽も見えた。

・北側では立山、剱岳は明瞭に見えた。後立山方面は霞みながらも白馬岳まで見えた。ちなみに常念岳からだと鹿島槍ヶ岳南峰と北峰の鞍部に五竜岳、白馬鑓ヶ岳、白馬岳がひしめいて見えている。五龍は鹿島槍に隠れて見えないとばかり思っていたが、実際には僅かながら見えてたことを初めて知った。

・水晶岳の左側に薬師岳の白っぽい稜線が見えているのだが、具体的にどのあたりが見えているのか調べたことがなかったが、今回初めて真面目に調べたところ、山頂はぎりぎり隠れてしまっているが、ほぼ山頂まで見えていることが判明。明瞭な肩は石室のような避難小屋のあるピークだった。

・山頂では数年前に蝶ヶ岳で逢った男性と再会。私は全く覚えていなかったが相手が覚えていてくれた。その時はまだ私が北ア硫黄岳に登る前だったとのことだが、無雪期登山の計画を私が話していたとのことなので、おそらくその年に硫黄岳に登ったのだと思う。今となっては私のルートが無雪期硫黄岳のスタンダードルートになっている。ネットで検索していたらこのルートで硫黄岳ガイドツアーを発見してびっくり。これをやろうとするガイドも凄いが、参加者も並みのレベルでは無理だろう。危険個所はガイドの確保で通過できるだろうが、あのハイマツ藪は体力が無いと無理。

・日の出の時間帯は山頂の人数はほとんど増えなかったが、その後は徐々に賑わうようになった。山頂でご来光を狙うのは少数派らしい。好天の週末なのでツアーのパーティーもいた。

・山頂には3時近く滞在して下山開始。まだまだすれ違う人は多い。常念小屋のテント場を見下ろすとフライを虫干し中の光景も。既に縦走者は出発したはずなので、今残っているのは一ノ沢から下山組だろう。おそらく昨夜のテント場は満杯に近かったのではないか。

・常念乗越はたくさんの登山者で賑わっていた。私と同じように日帰りで上がってきた人、これから下山する人、テント撤収の最中の人。下山するにはもったいないような好天だが、今日は昨日より大気の状態が不安定で午後は雷雨の可能性が高いとの予報が出ている。長野市内では夕方ににわか雨が降った。

・一ノ沢は下る人、登る人両方で賑わっていた。特に最終水場は渋滞するほど。ここでの渋滞は初めての体験で、ここでの水浴びはパスして前回同様に胸突八丁で水浴び。

・林道に出る前に最後の水浴び。大汗をかいたわけではないが、濡れタオルで全身を拭き取ると涼しさ倍増!

・林道終点の登山指導所は日曜なのに無人だった。もう人が詰める期間は終わったのだろうか?

・一ノ沢林道の駐車は前夜より確実に増えていた。私は山頂で3時間も休んでいたので、私よりも早く下山した人はたくさんいるかと思ったが、そうでもないようだ。でもタクシーは次から次へと上がってきていた。帰りは林道の様子を良く知ったタクシーの後ろを走った。ここの林道は道路を横断する排水溝の高さが路面とあっておらず、減速しないと大きな衝撃がかかる場所があるが、タクシーはそれを熟知しているので後ろから見ていれば急減速しなくて済む。

・高山植物は夏の花はもう終わりに近い。森林限界ではキキョウやリンドウに交代。樹林帯では今が盛りなのはミヤマアキノキリンソウ。ハクサンオミナエシも前回よりかなり増えていた。前回は気付かなかったが、沢沿いの比較的開けた場所ではよく似た花、というか花では判別がほぼ無能なハンゴンソウとキオンがあちこちで咲いていた。これらの違いは葉っぱにあり、ハンゴンソウは深く切れ込みが入った葉だが、キオンは切れ込みが無い細長い葉である。

・名前の知らない花の名前をネットで調査するのは相変わらず難しい。時間をかけても不明なままだったり、確証が持てなかったり。私と同様の個人のHP等では間違っていることは珍しくない。世の中には似た花が多く、ぱっと見ただけでは判別が難しいものも。確度を上げるには葉の撮影が必須。花の形は似ていても葉の形状が全く異なる場合が多い。ただし、葉っぱでもほとんど見分けがつかないものもあり、高山植物の奥深さを身にしみて感じている。

 

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